座右の書 vol7 古代への情熱 著者 シュリーマン

再度この本を読んで、夢を持ち、情熱を持って、行動したいと思える本です。

 

また勉強の仕方、時間の使い方を学べる、素晴らし本である

 

小さな商店の小僧をふりだしに、貧苦から身を起こし、才覚と努力と幸運のおかげで巨万の富を築いた男 シュリーマン

 

幼い日に心に誓った夢を実現するために。万人がたんなる伝説としか考えていなかったホメーロスの物語を真実の記録と信じて、その物語の舞台を探し、発掘しようというのである。

 

独学で通暁した外国語は18ヵ国語。その勉強の仕方まで。

 

夢と情熱。あきらめない心を教えてくれた名著になります。

 

あのトロイアは必ずあるという信念は、波瀾に富んだ私の人生のどんな不幸なときにも、ありがたい神の御心で、ただの一度も私を見捨てなかった。

 

私はそれでも学問を愛する心をなくさなかった。なにしろ私はこの心だけはどんな時にもけっして失わなかったのだから。

 

私の給料は年額わずか八百フランだったが、私はその半分を勉強のためについやした。

 

一生懸命に勉強すればこの貧乏から抜け出せるという確実な見通しこそが、なににもまして私をはげまして勉強させたのである。

 

声をだして多読すること、短文を訳すこと、一日に一時間は勉強すること、興味あることについていつも作文を書くこと、その作文を先生の指導をうけて訂正し暗記すること、まえの日に直されたものを覚えて、つぎの授業に暗誦すること。

 

わが身を暖めるのに、トロイア発見という大事業への情熱のほかには、なにももっていなかった

 

このような困難は、私のまえについに横たわった大目標にはやくゆきつきたい、そして、イーリアスが史実にもとづくこと、偉大なギリシャ民族から名誉の栄冠を奪ってはならないことを証明したいという私の熱望をいっそうかりたてるだけである。そこへ行きつくためなら、私はどんな苦労もいとわない。どれほどの出費も惜しまない。