座右の書 vol9 ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望 著者トーマス・ラッポルト

今回の座右の書は、起業家としてゼロからペイパルを創業し、投資家として創業時からフェイスブックに投資をしたピーター・ティールについて書かれた本です。

起業家・投資家・哲学者でる彼から学び、チェックしたところを挙げていきます。

 

通貨を政府から解放する

 

「僕らは偉大なゴールを目指す道に立っている。ペイパルに対する需要はケタ外れだ。この世界のすべての人間が、支払い、取引し、生きるためにカネを必要としている。紙幣や硬貨は時代遅れであるだけじゃなく、不便な支払い方法だ。落とすことも、なくなることも、盗まれることもある。21世紀の人間には、どこにいても携帯端末やインターネットで手続きできる、快適で安全なカネが必要なんだ」

 

この会社が決済ソリューションのマイクロソフトになる、すなわち全世界のための金融OSになるチャンスがあると信じている

 

人間の行動は「模倣」に基づいている。人間には他人が欲しがるものを欲しがる傾向がある。したがって模倣は競争を生み、競争はさらなる模倣を生む。

 

人は完全に模倣から逃れることはできません。でも細やかな神経があれば、それだけでその他大勢の人間を大きくリードできます。

 

ネットワークの価値は、ユーザーの数が2倍になると、4倍(2乗)になる

 

重要なのは「取り組むのにふさわしい課題を解決する」ことだ。「早すぎもせず、遅すぎもせず、とりくむのにフサワシイ顧客との約束を果すことができれば、スタートアップは原則として精巧します」

 

企業が成功するカギは独占にある

 

アインシュタインは、複利効果は私たちの宇宙でもっとも強力な力だと言ったとされています。これは金融や貨幣の話にとどまりません。重要なのは、不変の友情や長期的な関係を築くことに時間を投資することによって、人生最高の利益が得られるということです。

 

PRRの欠点は成長率を考慮しない点だ。成長率が低いか、売上高が減少している企業がひくいPERを示すこともしばしばあり、その逆に急成長の企業はPERが高く出る。

そこで成長率を企業評価に反映するために「PEGレシオ」を用いる。これはPERを利益成長率で割って求める数値で、この指標によって株式を成長値で評価することができる。