座右の書 vol16 第二次大戦回顧録 抄 著者 ウィンストン・チャーチル

2018年は終戦から73年になります。

 

私は現在35歳になりますし、日本にいるので戦争については語ることはできません。しかしこの本を読んだおかげで、現在の日本があるのは、教科書で教わったチャーチルのおかげではないかと思うようなりました。

 

こんな一文がありました。

 

そこで、敗れた敵に永続的な軍備撤廃を強制するのは戦勝国である。そのためには二重の政策を実行しなければならない。第一には、自分自身十分の軍備を維持しつつ、常に監視を怠らず、権威をもって旧敵国の再軍備を禁止する条項を強制すること、第二には敗戦国内に最大限の繁栄をもたらすような恩恵的な行為によって、その国民を運命に甘んじさせるように努力し、あらゆる手段によって真の友情と共通利害の基礎を作るよう努力し、それによって再び武器に訴ようと衝動を絶えず減らすことである。

 

他にもこんな一文があり、覚悟を感じずにはいられません。

 

私が諸君に提供できるものは、血と労役と涙と汗以外には何もありません。

 

われわれの目的は何かと問われるならば、それはただ一語 ー勝利だけであります。あらゆる犠牲においての勝利、あらゆる恐怖を克服しての勝利、いかに長く険しい道を経ての勝利、これだけであります。なぜならば、勝利なくしてわが英帝国の生存はありません。

 

また日本が敗戦した理由の一つではないかと考えられる一文がありました。

 

日本の計画は、非常に厳格だったが、計画が予定どおりに進行しないと、目的を捨ててしまうことが多かった。これは一つには、日本語というものがやっかいで、不正確なためだと考えられる。日本語は、すぐに通信信号に変えることがむずかしいのである。