座右の書 vol19 Amazon 著者 成毛 眞
現在アマゾンの株が急落しておりますが(2018年10月30日時点)、本当に成長が終わったのか?
それを確かめるため?アマゾンの中身を本当に理解しているのか?その疑問を解消するため、本書を取り上げていきたいと思います。
私もAmazon prime、Amazon kindle、A
mazon musicを利用しております。Amazonは便利すぎるので、ほぼ毎日使用しております。
またこの本で、アマゾンと楽天の決定的な違いが読みとることができ、非常に勉強になりました。
気になったポイントをあげていきたい思います。
株価を支えているのは「キャッシュフロー経営」である
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)
CCCとは顧客から代金を回収するまでの期間である。なんと2017年12月のアマゾンのCCCはマイナス28.5日だった。つまり、物を売る約30日前に手元に現金が入っているということだ。
アマゾンは売り上げが伸びれば伸びるほど、手元に入る資金が極大化するキャッシュマシーンなのだ
ベゾスは自社をロジスティクス企業と語る
ロジスティクスとは日本語で兵站である。兵站とは戦場で軍の活動を維持するために必要な軍需品や兵のことであり、これらを前線に送るためのルートを確保をすること、つまり物流網を持つことだ。兵站を確保したものは戦争に勝つ。
いくつかの、地球規模の独立した事業が融合して構成されているのがアマゾンの実体なのだ。
品揃えが大量で、安い。シンプルだがそれこそがアマゾンが強い理由である。
フルフィルメント・バイ・アマゾン
FBAを利用すると、どんな企業でも、アマゾンのインフラが利用できる。
商品の保管から注文処理、出荷、決済、配送、返品対応まですべてをアマゾンが代行してくれるのだ。
現在ではアマゾンにAWSを利用する申し込みをしてから15分程度で数千台のサーバーを利用する体制が整うという。自前のサーバーを大金をはたき、何年もかけて用意するのが馬鹿馬鹿しくなってくる。
「楽天市場」はインターネット上に構築された、まさに名前の通り「市場」である。それは仮想商店街であり、楽天はネット上に軒先
、すなわちスペースを貸すことで出店起業から料金を得ている。つまり、出店企業からの手数料中心に稼いでおり、お客様は企業だ。
アマゾンのお客様は、そのままアマゾンでものを買う消費者である。
物流システムこそが他と差をつける戦略的な競争装置