座右の書 vol21 貞観政要 著者 呉 克克(守屋 洋訳)

まず君主かおのれの姿勢を正すことだ

 

名君の条件

個人的な側面としては、わが身を正すこと、つまり欲望をおさえて奢侈に走らず万民の手本となるような私生活を送ること。それに臣下の諌言をよく聞きいれることなどかあげられる。

 

名君の名君たるゆえんは広く臣下の進言に耳を傾けることであります。また、暗君の暗君たるゆえんは、お気に入りの家臣のことばだけしか信じないことであります。

 

わたしの守りは、相手の攻めの先を読んで、対策を考える、そういう守りなんです。ですから、本質は守りでなく、攻めです。

 

守成といっても、専守防衛ではなく、攻めを含んだ守りでなければならないということである。

 

礼をつくして相手に仕え、慎んで教えを受ける。これなら自分より百倍すぐれた人材がまいります。

 

よいか、たとえていえば、舟とは君主のようなものだ。そして舟を浮かべる水は人民のようなものである。水はよく舟を浮かべるが、時にはひっくりかえしもする。

 

見るとおり曲がりくねってはいるが、こんな木でもきちんと縄墨をあてさえすれば、まっすぐな木材になる。それと同じように、もともと無道な君主でも、臣下の諫言を聞き入れれば、立派な君主になれる

座右の書 vol20 リレントレス 結果を出す人の13の法則 著者 ティム・グローバー

マイケル・ジョーダン、コビー・ブライアント、ドウェイン・ウェイドのスーパープレイは見たことあるだろか?

 

スーパースター3人のコーチをつとめたティム・グローバーの本です。

 

今の自分に満足できない人、部下を育てたい人は是非読んでもらいたい一冊です。

 

気になったポイントをあげていきます。

 

目標を達成しても、それでもなお走り続けるのだ。それが「リレントレス」だ。

 

あなたがもし、自分の業界でベストになりたいのであれば、自分の行動が他人を不快にさせることも、自分がどう思われているかも気にしてはならない。感情を捨て、なりたい自分になるために手段を選ばない自分にならなければならない。

 

私の目標は、体育館内での出来事があまりに厳しいが故に、体育館の外で体験することが簡単に思えるようにすることだ。そうすれば、本番では考えずに力を出し切ることができる。

 

マイケルが最高の選手になった理由は、空を飛んで不可能と思えるようなシュートを決めたからではない。彼が最高の選手と称された理由は勝利に対して容赦なかったため、そして自分の技術が充分だと信じていなかったためだ。どれほどの数を勝っても、どれほどグレートになっても、常に向上心を持ちながら必要以上の努力をし続けたのだ。

 

プレッシャーを欲し、受け止め、諦めない執着心が必要なのだ。別に好きでなくてもよい。ただ、飽きることなく結果を求め続けなくてはならない。

 

「圧力」は管を破壊するが、同時にダイアモンドを作り出すこともできる。

 

仕事をするのだ。プレッシャーがのしかかってくる状況で活躍する以上の特権はない。そして、自分が残した結果に驚く人たちから得られる敬意と恐怖心を越える報酬は存在しない。

 

 

 

 

座右の書 vol19 Amazon 著者 成毛 眞

現在アマゾンの株が急落しておりますが(2018年10月30日時点)、本当に成長が終わったのか?

それを確かめるため?アマゾンの中身を本当に理解しているのか?その疑問を解消するため、本書を取り上げていきたいと思います。

 

私もAmazon primeAmazon kindle、A

mazon musicを利用しております。Amazonは便利すぎるので、ほぼ毎日使用しております。

 

またこの本で、アマゾンと楽天の決定的な違いが読みとることができ、非常に勉強になりました。

 

気になったポイントをあげていきたい思います。

 

株価を支えているのは「キャッシュフロー経営」である

 

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)

CCCとは顧客から代金を回収するまでの期間である。なんと2017年12月のアマゾンのCCCはマイナス28.5日だった。つまり、物を売る約30日前に手元に現金が入っているということだ。

 

アマゾンは売り上げが伸びれば伸びるほど、手元に入る資金が極大化するキャッシュマシーンなのだ

 

ベゾスは自社をロジスティクス企業と語る

ロジスティクスとは日本語で兵站である。兵站とは戦場で軍の活動を維持するために必要な軍需品や兵のことであり、これらを前線に送るためのルートを確保をすること、つまり物流網を持つことだ。兵站を確保したものは戦争に勝つ。

 

いくつかの、地球規模の独立した事業が融合して構成されているのがアマゾンの実体なのだ。

 

品揃えが大量で、安い。シンプルだがそれこそがアマゾンが強い理由である。

 

フルフィルメント・バイ・アマゾン

FBAを利用すると、どんな企業でも、アマゾンのインフラが利用できる。

商品の保管から注文処理、出荷、決済、配送、返品対応まですべてをアマゾンが代行してくれるのだ。

 

現在ではアマゾンにAWSを利用する申し込みをしてから15分程度で数千台のサーバーを利用する体制が整うという。自前のサーバーを大金をはたき、何年もかけて用意するのが馬鹿馬鹿しくなってくる。

 

楽天市場」はインターネット上に構築された、まさに名前の通り「市場」である。それは仮想商店街であり、楽天はネット上に軒先

、すなわちスペースを貸すことで出店起業から料金を得ている。つまり、出店企業からの手数料中心に稼いでおり、お客様は企業だ。

 

アマゾンのお客様は、そのままアマゾンでものを買う消費者である。

 

物流システムこそが他と差をつける戦略的な競争装置

座右の書 vol18 死ぬこと以外かすり傷 著者 箕輪厚介

熱く、情熱がこもったビジネス書に出会った。この本を読めばやる気が起こり、人生は変わるような気がする。

 

人生を変えていかなきゃいけない。と思う書である。気に入ったポイントをあげていきます。

 

「スピードは熱を生み、量は質を生む」

 

時間があればいいというものではない。制約がイノベーションを生む。追い込め。ダラダラと居心地の良いスピードで仕事をしていては、この世にあらざるものは作れない。

 

あなたもダメなのだから、人のダメなところ

許しなさい

 

自由になるためには数字がいるのだ

 

好きなことをやる、というのは重要だ。そこから逃げるな。しかしそのため数字から逃げるな。金を稼げ。金を稼いでロマンを語れ。

 

多動力の本質はあれこれ手を出すことではない。まず何か一つのことで突き抜けるということだ。なにか一つのジャンルで日本のトップになるから横展開が可能になるのだ。何かのトップだから他のトップから声がかかるのだ。

 

変わり続けることをやめない

 

憑依レベルの分析

相手が自分に憑依してくるまで、想像して想像し尽くせ。

 

スマホゲームで人生を消費するな。知っているということが必ず武器になる。分断された世の中だからこそ情報を浴び知を獲得しろ。

意識くらい高く持て。

 

副業解禁が話題だが休日に牛丼屋でバイトをして小銭を稼いでも意味がない。それは時間とお金を交換してるだけ。本業を頑張って力をつけるのが先だ。自分はその仕事で何を稼いでいるのか明確に言語化すべきなのだ。

 

座右の書 vol17 ホモ・デウス 上 著者ユヴァル・ノア・ハラリ

歴史を勉強する意味は?

 

昔学生の頃、考えました。今は歴史を知ることで、未来が見えてくるのでは、と考えております。

 

歴史学者がかいたこの書を読むことで今後の未来について考えさせられます。

 

気になったポイントをあげていきます。

 

死は避けられない私たちは、日々、命の危険を冒している。どのみち命が終わることを承知しているからだ。だから私たちはヒマラヤ山脈に登りに行くし、海で泳ぐし、通りを渡ったり外食したりといった危険なことを他にも多くする。だか、もし自分が永遠に生きられると思っていたら、無限の人生をそんなことに賭けるのは馬鹿げている。

 

人々はこれまでもずっと長いキャリアを送るので、たとえ90歳になっても、自分や生活や働き方を何度となく一新しなければならない。

 

歴史学者は、私たちが、祖先の賢明な決断に倣い、誤りを避けられるように、祖先の行動を詳しく調べることを求められる。

 

歴史には一定不変の大原則が一つある。すなわち、万物はうつろう、ということだ。

 

飢饉と疫病と戦争の脅威がついに取り除かれたとき、私たちはいったいどうしたらいいのか?

不死と幸福と神性を標的とすり可能性が高い。

今度は老化と死そのものさえ克服することに狙いを定めるだろう。

 

サピエンスが世界を支配しているのは、彼らだけが共同主義的な意味のウェブ

ただ彼らに共通の想像の中にだけ存在する法律やさまざまな力、もの、場所のウェブ

を織り成すことができるかるだ。人間だけがこのウェブのおかげで、十字軍や社会主義革命や人権運動を組織することができる。

 

座右の書 vol16 第二次大戦回顧録 抄 著者 ウィンストン・チャーチル

2018年は終戦から73年になります。

 

私は現在35歳になりますし、日本にいるので戦争については語ることはできません。しかしこの本を読んだおかげで、現在の日本があるのは、教科書で教わったチャーチルのおかげではないかと思うようなりました。

 

こんな一文がありました。

 

そこで、敗れた敵に永続的な軍備撤廃を強制するのは戦勝国である。そのためには二重の政策を実行しなければならない。第一には、自分自身十分の軍備を維持しつつ、常に監視を怠らず、権威をもって旧敵国の再軍備を禁止する条項を強制すること、第二には敗戦国内に最大限の繁栄をもたらすような恩恵的な行為によって、その国民を運命に甘んじさせるように努力し、あらゆる手段によって真の友情と共通利害の基礎を作るよう努力し、それによって再び武器に訴ようと衝動を絶えず減らすことである。

 

他にもこんな一文があり、覚悟を感じずにはいられません。

 

私が諸君に提供できるものは、血と労役と涙と汗以外には何もありません。

 

われわれの目的は何かと問われるならば、それはただ一語 ー勝利だけであります。あらゆる犠牲においての勝利、あらゆる恐怖を克服しての勝利、いかに長く険しい道を経ての勝利、これだけであります。なぜならば、勝利なくしてわが英帝国の生存はありません。

 

また日本が敗戦した理由の一つではないかと考えられる一文がありました。

 

日本の計画は、非常に厳格だったが、計画が予定どおりに進行しないと、目的を捨ててしまうことが多かった。これは一つには、日本語というものがやっかいで、不正確なためだと考えられる。日本語は、すぐに通信信号に変えることがむずかしいのである。

 

 

 

数字は人格 著者 小山 昇 vol15

現在マネージャーをしている私には必要かと思い手に取った本です。

 

マネージャーとして、私は厳しくすることができず、回りから優しいといつも言われていました。

 

それは私にとって管理が甘いと聞こえてしまい、どうしていいか悩んでおりました。

 

いろいろ勉強している中で、数値管理することが、マネージャーとして必須の能力なのではないかと思うようになりました。

 

数値管理では、数値が共通言語となり、管理もしやすくなりました。数値で話をしているので、自然と厳しくなるように気がします。前ほど、優しいとか甘いという言葉は聞こえてこなくなりました。

 

マネージャーをしている方にもお薦めしたい一冊です。

気になったポイントをあげていきます。

 

数字は行動を変えるために見る

 

経営は現金に始まって、現金で終わる。

社長は何よりも優先して自社のキャッシュを把握すべきです。

 

お客様増、社員教育、インフラ整備ーこの3つに適切に投資し続ければ、会社は継続的に成長していけます。

 

借金とは金利で、時間を買うこと

 

銀行がみているのは返済能力です。

銀行が信用するのは、約束を守る会社です。

 

会社が倒産するときはキャッシュが底を突いたときです。キャッシュがあるかどうかは、資産の現在の状態を示しているB/Sを見ればわかります。

 

極論すれば、社長はB/Sだけ見てればいいのです。

 

来期は利益がこれくらいほしいから、売上をいくらにして、経費をいくらにすると考える

 

数字による検証

 

ポスティングの効果を見える化して数字で管理していた

 

社員がいつでも自由に会社の数字を見られる環境

 

スコアボードの公開が必須